こんにちは、第2回目のコラムのテーマは「センス」について。
ーセンスって一体何者なのか?
「センスが良い」とか「センスが悪い」とか言いますけど、そもそもセンスってなんなんでしょう?あらゆるシーンで言葉としては出てきますよね、ファッションとか、プレゼントとか、制作物とか。プライベートだけでなくビジネスセンス、なんて言葉もあります。
辞書的には「感度や五感」転じて「美的感覚や感性のこと」です。
ーセンスが良いとは?
では「センスが良い」=「感覚や感性が優れている」というのはどういうことなんでしょうか?感覚とか感性って要は生まれつきの才能でしょとかなんとなくのフィーリングでしょって思ってらっしゃる方が多いと思いますが、私は違うと思います。
私の考える「センスが良い」とは「本質を理解していること」です。以下、例を挙げながら説明していきます。
例えば彼女にプレゼントをあげるとして、どんなものを贈ったらセンス良い!と喜んでもらえるでしょうか。ここでハイブランドのバッグとかダイヤの指輪、とか言ってるようではダメです。センス×です。
その彼女は何歳ですか?今何を持ってますか?どういう趣味を持ってますか?普段どんな生活してますか?どういうシーンであげるんですか?こういう前提情報を考えなかったら独りよがりのプレゼントになってしまうと思いませんか?
この例における本質を理解している、とは、「プレゼントは贈る人に喜んでもらうため」と理解していることです。
次の例として。いつどこで着ていてもセンス良い!って言われる服ってないですよね?フォーマルな場にはドレスコード的なものがありますし、反対に海やキャンプでその格好をしていてもおかしいです。
この例における本質を理解している、とは、「ファッションはTPOをわきまえること(他者が評価するものと認識すること)が重要」と理解していることです。
これらの例から、あらゆるものに対してセンスが良い人は存在せず、その対象に対しての正しい認識を持っていることが重要だと感じていただけたのではないかと思います。
ーセンスを磨くためには?
じゃあその本質を理解するためには? 質を高めるためには何をするの?って話。
結論から言いますと、「知識をつけること」「受け取り手のことを考えること」だと思います。
先程のプレゼントの例で考えてみましょう。「プレゼントは贈る人に喜んでもらうため」と理解していても贈る物の選択肢が10個浮かぶ人と100個浮かぶ人では100個浮かぶ人の方が喜んでもらえる選択をできる可能性は高くなります。その上で例の中で書いたように、贈る人がどんな人か?等を考えることでその選択は変わります。
ビジネスセンスを例とすれば、どの業界、どの事業にも適した打ち手なんてありません。対象とする業界の現状や常識を理解して、自社サービスの受益者がどのような課題を感じていて何を欲しているのかを考えることが効果的な打ち手には必要ですよね。
センスも一日にして成らず。日々の情報収集と思考と実践を重ねて「センスの良い人」を目指しましょう!
おわり。